![yamadera_2006_midahora-01 By Crown of Lenten rose (Own work) [GFDL or CC BY 3.0], via Wikimedia Commons](http://kitst.sakura.ne.jp/mystery/wp-content/uploads/2016/09/Yamadera_2006_Midahora-01.jpg)
立石寺(山寺) | 松尾芭蕉の名句で有名なパワースポット
立石寺は、山形県山形市にあるお寺で「山寺」の通称で親しまれていますが、正しくは「宝珠山 立石寺」といいます。
創建は西暦860年(貞観2年)と1100余年の歴史をもち、江戸時代の俳人松尾芭蕉が、おくの細道の旅の際に訪れ、「閑さや 岩にしみ入 蝉の声」の名句を詠んだ寺として有名です。
立石寺(山寺) パワースポットの見どころ
根本中堂
山寺登山口を登ると最初にある入母屋造・五間四面のお堂が、立石寺(山寺)の本堂にあたる根本中堂です。ご本尊は、慈覚大師が製作したといわれる木造薬師如来坐像です。
根本中堂では、慈覚大師により比叡山から分けられたという法灯を、これまで一度も絶やすことなく灯し続けている「不滅の法灯」をお護りしているそうです。
織田信長が、比叡山を焼き討ちにした際には、延暦寺を再建する際に立石寺から法灯を分けたと伝えられています。

せみ塚
立石寺(山寺)の山門を抜け、仁王門の手前にある「せみ塚」。
松尾芭蕉が、ここを訪れたのは1689年(元禄2年)。
その後、弟子たちがこの地を訪れた際に、この場所から俳句の着想を得たのではないかと、松尾芭蕉が遺した句の短冊を土台石に埋め、せみ塚を立てたそうです。
開山堂
仁王門をくぐり左手に見える百丈岩の上に立つお堂が、慈覚大師のお堂「開山堂」です。
開山堂の崖の下にある自然窟には、慈覚大師の御遺骸が金棺に入れられ埋葬されているそうです。
普段、開山堂の扉は閉じられていますが、慈覚大師の命日である1月14日に行われる法要で、年に一度、御開帳されるそうです。
開山堂の左手に見える赤い小さなお堂「納経堂」は、立石寺(山寺)内で最も古い建物で、奥の院で4年掛けて写経された法華経が納められているそうです。
また開山堂のさらに上にある「五大堂」は、舞台造りとなっていて、立石寺(山寺)を一望をする絶景を堪能することができます。

奥の院(如法堂)
立石寺(山寺)の最奥部、参道の終点に位置する奥の院は、正しくは「如法堂」といいます。
釈迦如来と多宝如来の両尊を御本尊とし、慈覚大師が始められたという石墨草筆の如法写経行が護られています。
また立石寺(山寺)の奥の院(如法堂)には、「むさかり絵馬」と呼ばれる、子ども(学童)の手を引く両親の姿や、結婚式の場面を描いた絵馬が、納められています。
これらの絵馬は「むかさり絵馬」と呼ばれ、不幸にして結婚前に亡くなった若者の霊を弔い、また小学校にも入学せず夭折した我が子のために、せめてあの世で好きな人と添わせてあげたい、子供が楽しみにしていた入学式に連れて行ってやりたいとの親の願いから納められた絵馬です。
(引用:むさかり絵馬 宝珠山立石寺公式サイトより)

この他にも33万坪(約100町歩)もある立石寺(山寺)の境内には、大小30余りの堂塔が残存し、1000段を超える石段を登ると煩悩と悪縁を絶ちきると言われています。
立石寺(山寺) パワースポットDATA
立石寺(山寺)DATA
所在地:山形県山形市山寺4456-1
入山料(山門・奥の院)
大人 300円/中学生 200円/4才以上 100円
※団体割引あり
問い合わせ:
参拝等について(寺務所) TEL 023-695-2843
供養・祈祷について(奥の院) TEL 023-695-2019
ガイドにつて(観光協会) TEL 023-695-2816
山寺観光協会ホームページ
アクセス
【公共交通機関】
JR仙山線「山寺駅」下車、徒歩5分ほど
【自動車】
山形自動車道の山形北I.C.で下りて、国道13号線を天童方面へ。「山寺」の案内標識に従い県道275号線と県道19号線を経由して目的地。山形道から所要時間は約20分。
駐車場は、根本中堂付近と、山寺駅周辺、立谷川の河川敷に民間駐車場があり、1日500円となっています。

慈覚大師と縁ある寺院を巡る「四寺回廊」
立石寺(山寺)は、慈覚大師(円仁)が開山したとされています。
また東北地方には、立石寺(山寺)の他に、岩手県の中尊寺と毛越寺、宮城県の瑞巌寺も慈覚大師が開山しており、これら4寺を巡礼し御朱印を頂く「四寺回廊」を構成しています。4つの寺の御朱印帳を頂くと、最後のお寺でご住職の色紙が頂けるそうです。
四寺回廊公式サイト
立石寺(山寺)周辺の観光情報
おすすめグルメ
立石寺(山寺)で、名物グルメといえば「玉こんにゃく(玉こん)」。丸いこんにゃくをだし醤油で煮込んだ山形を代表するソウルフードで、慈覚大師が山形にこんにゃくを伝えたとの逸話もあるそうです。

【かみのやま温泉】≪平日限定プラン≫日帰り温泉をたっぷり楽しめるプランは、貸切風呂と個室休憩が最大4時間付き!山形牛すきやきメインの和食会席膳はお部屋でお楽しみください♪ 
おすすめ宿泊(ホテル・旅館)スポット
立石寺(山寺)の周辺には、車で20分ほどで行ける天童温泉があります。
その他にも、やかみのやま温泉、蔵王温泉など、いずれも車で1時間の場所に人気の温泉があります。
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立石寺(山寺)に関連する作品、聖地巡礼情報など
「山寺グラフィティ」
1979年に藤子・F・不二夫(発表時は藤子不二夫名義)が、『週刊少年サンデー』で発表した短編漫画で、これまでに何度も短編集に収録されています。
立石寺(山寺)を舞台にしたエピソードから始まる、先述した「むさかり絵馬」を題材としている、ちょっと切ない胸がキュンとする伝奇SF作品です。
1994年には、関西テレビ系列で放送された『学校の会談』「逢いたい」としてドラマ化されました。
あらすじ
主人公の加藤広康には、幼なじみに木地かおるという女の子がいた。お互い意識していたわけではなかったが、ずっと仲良しでいつもそばにいた。しかし、彼女は広康が高校時代の時に亡くなってしまう。現在は東京でイラストレーターの活動を続ける広康は、ある日かおるにそっくりの女性に出会う…。
(引用:山寺グラフィティ -Wikipehiaより)
