気仙沼の冬至と「かぼちゃ粥」とゆずの北限の話

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今年は19年に一度といわれる「朔旦冬至」

１年で最も昼の時間が短くなる冬至。2014年は12月22日（月）だそうです。

今年は、19年に一度言われる新月（朔）と冬至が同じ日となり、「朔旦冬至（さくたんとうじ）」と言われ、大変めでたい日とされています。

昔の人は、「一陽来復」と言って、昼間が最も短くなる＝太陽が最も弱まる日を境に、太陽が復活して春がやってくるとして信じてきました。

新月（朔）も同様に月が復活する日。朔（さく）は、「ついたち」とも読まれるのも、語源は「月立ち」が転じたとも言われています。

何故、冬至にかぼちゃを食べるの？

冬至には、「かぼちゃ粥」を食べる風習が全国的に残っています。これは、冬至に「ん」がつく物を食べると運気が上昇する「運盛り」と縁起をかつぐことに由来します。

「かぼちゃ」を食べるのは、漢字で「南瓜（なんきん）」と書くことから、「ん」が２ついていて最後も「ん」。さらに陰（北）から陽（南）へと向かうことを意味する縁起の良い食べ物とされています。

かぼちゃには、ビタミンＡやカロチンが豊富で、風邪などの予防にもつながるなど栄養学的にもおすすめの食べ物です。

出典：
2014年の冬至はいつ？なぜかぼちゃと柚子湯？（All About）
１９年に一度の「朔旦冬至」！今年の冬至は新月と重なる特別な日（TABIZINE）

気仙沼も小豆入りのかぼちゃ粥

東北地方でも12月に入ると「渡し粥」と呼んで、一度はお粥を食べないと正月を迎えることができないものとされ、市内の公民館や福祉施設などで「かぼちゃ粥の会」が開催されています。

気仙沼では、かぼちゃ粥に小豆を入れるものが一般的。
昨年9月の記事ですが、唐桑でまちづくり活動している「からくわ丸」さんのブログで、かぼちゃ粥を作る様子がアップされています。

古くなった小豆は一晩水に浸す。かぼちゃの煮付けは、先に砂糖をまぶして半日寝かせる。など、唐桑のお母さんたちの知恵が随所にみられます。

第8回くっきんぐまんま「畑で採れたて！旬の野菜！」
（唐桑航海日誌～からくわ丸活動記録Blog～）

からくわ丸
公式サイト：http://blog.canpan.info/karakuwamaru/

三陸・気仙地域は、柚子の北限

陸前高田で「北限のゆず」ブランド立ち上げ

冬至に行うものとして「柚子湯」も代表的ですね。香りが強く邪気を追い払うとされているそうです。また、長年の苦労が実るようにとの願いも込められているとか。

柚子湯に入ると、血行が良くなり冷え性の緩和や、風邪予防の効果も期待できます。さらに柚子の皮には、クエン酸やビタミンＣによる”美肌効果”もあるようです。肌荒れが気になる季節に、ぴったりですね。

柚子は、陸前高田や気仙沼辺りが北限されていて、「柚子」と使った商品開発もされています。

陸前高田では、これまで自家消費にとどまっていた柚子を「北限のゆず」として、ブランドを立ち上げて、活動を行っています。

北限のゆず研究会
公式サイト：http://www.hokugen-yuzu.jp/

今年の秋には、岩手県二戸市の酒造会社「南部美人」から、北限のゆず100％使用した『北限のゆず酒』が発売されています。ゆずの風味を生かした爽やかな味わいとなっているとのことです。

発売は、いまのところ陸前高田市内の「ふれあい市場」と「とれたてランド陸前高田」などのみとなっているそうです。

参考リンク

陸前高田ふれあい市場
住所：陸前高田市米崎町字佐野200-1
営業時間：9時から17時まで
公式サイト：http://rikutaka-fureai.jimdo.com/
問い合わせ：0192-47-3715

採れたてランド陸前高田
住所：陸前高田市竹駒町字滝の里15-3
営業時間：9時から6時まで
公式サイト：http://www.toretate-land.com/
問い合わせ：0192-54-2080

気仙沼・大島の「柚ヶ島」

気仙沼の大島でも温暖な気候を利用して柚子が採れます。島のＰＲキャラクターにも柚子をモチーフにした「柚花（ゆずは）」ちゃんがいます。

（右が柚花ちゃん、左が木春ちゃん）

地元企業のカネダイでは、気仙沼の柚子を使用したポン酢「柚子が島」が発売されています。柚子の香りが高く、サンマなどの焼き魚との相性も抜群。これから出番が増える鍋物にもぴったりで、おすすめです。北限の柚子で健やかな年の瀬をお迎え下さい。

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