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鹽竈神社 | 宮城県塩竈市

Shiogama Shrine Betsugu haiden

境内に2つの神社!志波彦神社・鹽竈神社

鹽竈神社は、宮城県塩竈市にあるパワースポットで、境内にはもう一つの神社・志波彦神社も鎮座しており、正式には志波彦神社鹽竈神社といいます。

毎年の初詣には、東北地方でも一、二を争うほどの参拝客があり、神社周辺は、交通規制が行われ、約2000台分の臨時無料駐車場を設置しています。

初詣2015(鹽竈神社)photo bu ミステリアス東北

全国にある鹽竈神社の総本社

鹽竈神社は、東北地方の鎮護・陸奥国一宮として鎮守する神社で、全国にある鹽竈神社の総本社でもあります。

3柱の主祭神を祀る鹽竈神社

鹽竈神社には、主祭神の塩土老翁神(シオツチノオジノカミ)をはじめ、武甕槌神(タケミカヅチノカミ)、経津主神(フツヌシノカミ)の3柱が祀られており、航海安全・交通安全・安産祈願・延命長寿・厄除け・方除けの「しおがまさま」として、厚い信仰を集めるパワースポットです。

由緒ある明神大社・志波彦神社

志波彦神社は、元は岩切村(現在の仙台市宮城野区岩切)に鎮座していたとされる神社で、927年(延長5年)にまとめられた『延喜式』に陸奥国百社の明神大社として収められて由緒ある神社です。
現在の場所には、明治時代に遷宮されたとのことです。

志波彦神社の主祭神は、志波彦神。『古事記』や『日本書紀』などの歴史書の神話伝承には出てこない不思議な神様です。

志波彦神社鹽竈神社の公式サイトの考察では、「シワ」とは端っこを意味しており、大和政権の影響力が及ぶ端っこの地(シワの地)である宮城県や岩手県の土着神だった「国津神(くにつかみ)」を志波姫神と呼んだのではないかとしています。

農耕守護・殖産・国土開発の神として、農民の守護神として信仰されていた神様のようです。

記紀を始め各書にも神話伝承の見えない志波彦大神とは如何なる神様なのでしょうか。 そのヒントが御神名であり志波とは「物のシワ」つまり端を指す言葉で、仙台市内に志波町、栗原市志波姫に志波姫神社(式内社)、岩手県紫波郡に志波城跡、志和稲荷神社・志和古稲荷神社とシワの名を持つ所が点在します。
引用:志波彦神社の由来|神社について|鹽竈神社

Shiwahiko Shrine haiden

志波彦神社・鹽竈神社の境内と見どころ

表参道(表坂)から参拝すれば、正面に鹽竈神社、右手奥に志波彦神社の配置となりますが、第1駐車場・第2駐車場から入ると最初に見えてくるのが志波彦神社で、奥に鎮座しているのが鹽竈神社になります。

鹽竈神社の3柱を祀る社殿

鹽竈神社の境内に境内にある14棟の社殿は、重要文化財に指定されている歴史ある建物です。唐門をくぐると正面に左右宮拝殿があり、その奥に経津主神を祀る「右宮本殿」と武甕槌神を祀る「左宮本殿」が鎮座しております。
また左右宮本殿の右手には、鹽竈神社の主祭神である塩土老翁神を祀る「別宮本殿」が鎮座しています。この別宮とは、区別するとか無関係という意味ではなく、「特別」という意味を持つそうです。

伊達家の守護神たる鹿島・香取の神を仙台城の方角に向けて建て、大神主たる藩主が城から遙拝出来る様に配し、海上守護の塩土老翁神には海難を背負って頂くよう海に背を向けているとも言われております。 引用:鹽竈神社の由来|神社について|鹽竈神社

Shiogama Shrine haiden

随身門

表参道の表坂を上ってすぐに見えてくる楼門「随身門」は、江戸時代中期の1704年(宝永元年)に伊達家五代藩主・吉村が造営したもので、国の重要文化材に指定されています。
Shiogama Shrine romon

表参道の石鳥居

鹽竈神社の表参道入り口にある明神系の石鳥居は、1663年(寛文3年)に建てられたもので国の重要文化財に指定されています。

塩釜神社 大鳥居

鹽竈神社の塩竈桜

随身門と唐門の間、唐門を正面に見て右手にある「なで牛」の近くにある「塩竈桜」は、国の天然記念物に指定されている約40片からなる大きな八重桜です。平安時代の文献にも出てくるほど歴史をもつ桜で、鹽竈神社の神紋に描かれているほか、塩竈市の市木にもなっています。

鹽竈神社博物館

境内にある鹽竈神社博物館は、1965年(昭和40年)に建てられたもので、国の重要文化財である宝刀「来国光」「雲生」をはじめ、鹽竈神社にまつわる歴史・民族資料などを展示しています。

スポット名
鹽竈神社博物館
定休日
年中無休 ※臨時休館あり
開館時間
4月~9月:8時30分~17時
12月~1月:8時30分~16時
2,3.10,11月:8時30分から16時30分
入館料
一般・大学生:¥200円
中学・高校生:¥150円
小学生:¥80円
※団体割引あり
※特別展開催時は、別途定めあり
※塩竈市内の小中学生は無料(土日祝日の平常展に限る)
※障がい者と付き添い1名は無料

志波彦神社・鹽竈神社 パワースポット情報

志波彦神社・鹽竈神社 基本情報

スポット名
志波彦神社・鹽竈神社(しわひこじんじゃ・しおがまじんじゃ)
所在地
宮城県塩竈市一森山1-1
主祭神:志波彦神社
志波彦神(しわひこのかみ)
主祭神:鹽竈神社
塩土老翁神(しおつちのおじのかみ)
武甕槌神(たけみかづちのかみ)
経津主神(ふつぬしのかみ)
社格など:志波彦神社
式内社(明神大社)
旧国幣中社
別表神社
社格など:塩釜神社
式外社
陸奥国一宮
旧国幣中社
別表神社
開門時間
5時~20時
※境内の参拝は自由
お問い合わせ
電話:022-367-1611
公式サイト
志波彦神社・鹽竈神社 公式サイト

志波彦神社・鹽竈神社 アクセス情報

公共交通機関
JR塩釜駅からバス

JR塩釜駅で降りて、しおナビ100円バスに乗り換え。バス停「塩釜駅前」で乗車し、「鹽竈神社入口」のバス停で下車し、徒歩5分ほどで表参道の石鳥居に到着。(所要時間は10分ほど)
※元旦は運休

JR塩釜駅・JR本塩釜駅から徒歩

JR塩釜駅・JR本塩釜駅のどちらからも、表参道の石鳥居まで1kmほどで、徒歩15分ほどで到着。タクシーだと5分ほど。

自動車

境内には、第1から第3駐車場とバス専用の無料駐車場があり約300台が駐車可能です。(いずれも無料)
正月の初詣時には、神社周辺に臨時の無料駐車場が設けられます。

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