いわき市平にある八幡宮
創建は平安時代後期
飯野八幡宮は、福島県いわき市にあるパワースポット。品陀別命(ほんだわけのみこと)、息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと)、比賣神(ひめがみ)の3柱を祀る神社です。
毎年9月13日から15日の日程で「潮垢離神事」が行われ、14日と15日に行われる流鏑馬は、400年以上の歴史があると云われています。縁起物として生姜が撒かれることから「生姜祭り」とも言われ、地域内外から多くの人が訪れて賑わいます。
創建は、1063年(康平6年)と1186年(文治2年)の2つの説がありますが、福島県浜通りでも歴史ある大きな神社であり、いわき市周辺を治めてきた権力者から厚い崇敬を受けてきたパワースポットです。
飯野八幡宮 | 境内の見どころ
本殿(国・重文)
飯野八幡宮の本殿は、1616年(元和2年)に上棟されたもので、当初は流造の屋根でしたが、1674年(延宝2年)と1703年(元禄16年)に行われた修理で、入母屋造の平入柿葺になったとのことです。
国指定の重要文化財となっています。
楼門と唐門(国・重文)
正面の鳥居を抜けると、朱色の入母屋造の楼門が建てられています。江戸時代の1658年(万治元年)に建立されたと伝えられており、国指定の重要文化財になっています。
楼門と社殿の間にある唐門も、江戸時代の元禄の頃に建立されたと云われ、国の重要文化財に指定されています。
その他の重要文化財
飯野八幡宮の境内には、神楽殿や仮殿、若宮八幡宮本殿、宝蔵など江戸時代に建立された建造物があり、いずれも国の重要文化財に指定されています。
また、飯野八幡宮に伝われる大薙刀や、代々八幡宮を守ってきた宮司の飯野家の文書1600通あまりが国指定の重要文化財になっています。
飯野八幡宮の縁起・歴史
飯野八幡宮の縁起については、2つの説が伝えられています。
社伝では、1063年(康平6年)に前九年の役(奥州合戦)に出征した源頼義公が、必勝祈願の為に京都の石清水八幡宮を勧請したと伝えられています。
また別の説では、1186年(文治2年)に源頼朝の命により関東御領好嶋荘として、赤目崎物見岡に(現在の岩城平城趾)石清水八幡宮より御正体を勧請したとも伝えられています。
現在の場所には、関ヶ原の戦いで追放された岩城氏に代わり、徳永譜代大名として鳥居忠政公の時代に移され、飯野八幡宮の跡地に岩城平城を築城したとのことです。
飯野八幡宮 スポット基本情報
飯野八幡宮 アクセス情報
公共交通機関
JRいわき駅からバス
JRいわき駅前のバス停から久保町循環(ヨーカ堂前行)に乗車し、八幡小路のバス停で下車。徒歩1分ほどで目的地。
※本数が少ないので注意
JRいわき駅から徒歩
JRいわき駅の北口からで西に向かう。国道399号線(磐城街道)と合流したら、国道沿いに坂を登り、国道に架かる陸橋脇の階段を上り、西へまっすぐ歩くと目的地に到着。(徒歩で約25分)
自動車
常磐自動車道のいわき中央ICを降りてすぐの交差点を直進。緑豊かな好間中央公園・工業団地を抜けて、国道399号線(磐城街道)と合流し平市街へ車を走らせ、平胡摩沢郵便局付近のY字路から細い路地を抜けるルートがあります。
いわき中央ICを降りてすぐの交差点を右折し、国道49号線を平市街へと進み、向町田の交差点から市道を進むルートなどもあります。(ともに所要時間約20分)
特に飯野八幡宮の行き先を示す大きな案内看板はないので、カーナビなどでご確認ください。