目次
鳥居みたいに巨石が積み上がった続石
遠野物語にも登場するパワースポット
続石(つづきいし)は、岩手県遠野市綾織町にある大きな石が積み上がってできている不思議な巨石群のパワースポットです。 遠野駅から車で10分ほど、国道396号線沿いに駐車場があり、麓にある鳥居をくぐり小道を10数分ほど登ると到着します。
1つの石にバランスよく載せられた笠石
一見すると2つの大きな石に笠石が支えられていて鳥居のように思えますが、よく見ると1つの石に、台座よりも大きな笠石が載っていることがわかります。
また笠石の下にある2つの巨石の間には、隙間があり大人1人が立ったまま通り抜けることができるほどです。
弁慶由縁のパワースポット。続石の言い伝え
続石は、古代人の墓(支石墓・ドルメン)の一種ではないかとの説も云われています。
ただし日本における支石墓(ドルメン)は、縄文時代末から弥生時代の西日本に多く見られるとされています。
新石器時代末から金石併用時代にかけての巨大な石を用いた墳墓。中国の山東半島・東北部、朝鮮半島、日本の北九州に分布。
引用:しせきぼ【支石墓】(大辞林第三版)より
また柳田国男の『遠野物語拾遺』に続石と武蔵坊弁慶のお話が収録されておりますが、伝説じみた逸話です。
一一 綾織村山口の続石は、この頃学者のいうドルメンというものによく似ている。二つ並んだ六尺ばかりの台石の上に、幅が一間半、長さ五間もある大石が横に乗せられ、その下を鳥居のように人が通り抜けて行くことができる。武蔵坊弁慶の作ったものであるという。
……中略……
それゆえに続石の笠石には、弁慶の足形の窪みがある。泣石という名もその時からついた。今でも涙のように雫を垂らして、続石の脇に立っている。(引用:遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)より)
いずれにしても学術的にみると、土石流や浸食作用による自然が生み出した不思議な造形物と考えてよさそうです。
続石 パワースポット情報
続石 基本情報
- スポット名
- 続石(つづきいし)
- 所在地
- 岩手県遠野市綾織
スポット名 アクセス情報
公共交通機関
車
釜石自動車道を宮守I.C.を下りて、国道107号線を遠野方面、国道283号線に突き当たって遠野市街方面へと向かう。 日影の交差点で国道396号線を盛岡方面へ。(千葉家の曲り家4kmの看板がある) 約5分ほど走らせると、右側に「名勝 続石」の立て看板と駐車場があります。 そこから山道を歩いて約10分ほど。