柳津虚空蔵尊(宮城) | 宮城県登米市

柳津虚空蔵(宮城)・本堂 Photo by ミステリアス東北

日本三所の秘仏を尊崇する虚空蔵尊

正式名は、柳津福智満虚空蔵尊

柳津虚空蔵尊(宮城)は、宮城県登米市にあるパワースポットの通称で、正式名「柳津福智満虚空蔵尊」(虚空蔵菩薩像)をご本尊とする柳津山宝性院というお寺です。

奥の細道霊場の第八番札所、三陸三十三観音霊場第九番の札所になっています。

東大寺の四聖「行基」作の虚空蔵菩薩

ご本尊の柳津虚空蔵尊は、726年(第45代聖武天皇の時代)に、行基が東国巡遊した際に掘られたものと伝えられています。

771年(宝亀2年)には、陸奥国の鎮守府将軍の任に当たっていた大伴家持が拝した時に「この像は行基の作で日本三所の秘仏」と言われたとの言い伝えが残されています。

それ以来、柳津虚空蔵尊は33年に一度だけご開帳されることになり、平成28年春に「秘仏御開帳」が行われました。

※福島県柳津町にも柳津虚空蔵尊(正式には福満虚空蔵尊圓蔵寺)があるので混同しないように。

入り口に大きな赤い鳥居

宮城県登米市の柳津虚空蔵尊は、神仏習合の影響を今もなお残すお寺で、国道45号線からの入り口には、大きな赤い鳥居が建てられておりシンボルになっております。
境内の参道にも鳥居が建てられています。

柳津虚空蔵(宮城)・鳥居 Photo by ミステリアス東北

柳津虚空蔵尊 境内の見どころ

本堂

柳津虚空蔵尊の本堂は江戸時代末期に建立されたという本堂。以前は、茅葺き屋根でしたが、1979年(昭和54年)に現在の銅板葺きの屋根に改修されたとのことです。

柳津虚空蔵(宮城)・境内 Photo by ミステリアス東北

山門と仁王堂

本堂の正面に構える山門(仁王堂)は、本堂前にあった樹齢2000年ともいわれる古木の御神木で彫られたという仁王像一対が安置されています。
自分の病傷と同じ箇所に唾で濡らした紙を当てれば平癒するとの伝承が残されています。

柳津虚空蔵尊(宮城)・山門 Photo by ミステリアス東北

柳津虚空蔵尊の七不思議

柳津虚空蔵尊の境内には、縁結びのけやきとされる「玉こぶのけやき」をはじめ、七不思議が言い伝えられています。

  1. 玉こぶのけやき
  2. 雫の桜
  3. 一夜の松
  4. 月見の井戸
  5. 片葉のよし
  6. 黄土山の黄金水
  7. 子育ての松

柳津虚空蔵尊(宮城)・ケヤキ Photo by ミステリアス東北

そのほかの見どころ

境内には、子どもを抱いている姿からマリア観音ともいわれている「子安観音」をはじめ、精悍な顔をした子どもを守る木像のお地蔵さん「子育延命地蔵尊」、弘法大師を祀る「太子堂」、稲荷明神を祀る「稲荷堂」が建立されています。

柳津虚Photo by ミステリアス東北

柳津虚空蔵尊(宮城) パワースポット情報

柳津虚空蔵尊(宮城) 基本情報

スポット名
柳津福智満虚空蔵尊(やないづふくちまんこくぞうそん)
山号・寺号
柳津山・宝性院
所在地
宮城県登米市柳津大柳津63
御本尊
虚空蔵菩薩
宗派
真言宗智山派
札所など
奥の細道霊場・第8番札所
三陸三十三観音霊場・第9番札所
問い合わせ
電話:0225-68-2888
公式サイト
柳津虚空蔵尊

スポット名 アクセス情報

公共交通機関
JR気仙沼線

JR柳津駅で下車し、タクシーで約15分。

※海岸沿いの気仙沼線は、東日本大震災の津波で被災しましたが、内陸部を走る前谷地と柳津の間は、列車(鉄路)による運行が行われています。

自動車
東北自動車道から

三陸自動車道(無料区間)の桃生津山ICで下りてすぐの交差点を、気仙沼・南三陸方面(県道61号線・東浜街道)へと進みます。
北上川にかかる柳津大橋を渡り、国道45号線と合流したら、仙台・石巻方面へと走ると左手に「柳津虚空蔵尊」の案内看板が見えてきます。
(桃生津山ICからは15分ほど)

駐車場

1000台停められる無料駐車場があります。
(大型バスも駐車できます)