出羽神社(出羽三山神社) | 山形県鶴岡市

Hagurosan Gohaiden 2006

東北一の山岳信仰の霊場「出羽三山」

出羽三山の三神を祀る合祭殿

出羽神社(いではじんじゃ)は、山形県鶴岡市の西方にある羽黒山の頂に鎮座する神社で、月山神社と湯殿山神社を合祭した三神合祭殿があり、出羽三山神社(ではさんざんじんじゃ)とも呼ばれています。
なお羽黒山三神合祭殿は、国の重要文化財に指定されています。出羽神社では、伊氐波神と稲倉魂命(羽黒権現)が祭神として祭られています。

東北で唯一、皇族の墓を置く神社

出羽三山神社の社伝によると、崇峻天皇の第三皇子・蜂子皇子によって出羽三山を開いたと伝えられています。
蜂子皇子は、崇峻天皇が蘇我馬子に暗殺された時、聖徳太子によって難を逃れて出羽国に辿り着いたとのこと。この時、八咫烏によって羽黒山頂に導かれ、苦行の末、羽黒権現の示現を見たことにより、羽黒山をはじめ、月山、湯殿山に三山の神を祀ったとされています。

出羽三山・山岳信仰の出発点

出羽三山は、修験道を中心とする山岳信仰の霊場として現在でも多くの修験者や参拝者が訪れているパワースポットで、三山で現世・前世・来世を表しているといいます。出羽三山のうち羽黒山は、現世を表しているとされ、出羽三山を巡礼する順番は、羽黒山、月山、湯殿山の順番に巡礼するそうです。

三山のそれぞれの山は、羽黒山が現世(正観世音菩薩=観音浄土=現在)、月山が前世(阿弥陀如来=阿弥陀浄土=来世)、湯殿山が来世(大日如来=寂光浄土=未来)という三世の浄土を表すとされます。近世の出羽三山詣では、羽黒山から入り、月山で死とよみがえりの修行を行い、湯殿山で再生する巡礼が多く行われ、生まれ変わり(死と再生)の意味をもった「三関三渡(さんかんさんど)」の旅とされました。
引用:出羽三山 | 山形県鶴岡市羽黒町観光協会

また月山と湯殿山は、開山期間が設定あり冬の間は参拝することができません。そのため、羽黒山の出羽神社(出羽三山神社)は、通年で参拝することができるので初詣の人気スポットにもなっています。
Hagurosan Gohaiden kohai 2006

出羽神社(出羽三山神社)の主な見どころ

羽黒山五重塔(国宝)と表参道

出羽神社へは、自動車で有料道路を使用して山頂まで登ることができますが、麓に自動車を止めて約2kmに約500本の杉並期と2400余段ある階段を上る表参道からも参拝することができます。
一の坂の登り口の左手にある「五重塔」は、かつての神仏習合の名残をとどめる建物で、1370年代に建立されたと伝えられる建物で、国宝に指定されています。
また山頂へと続く「杉並木」は、ミシュラン社が刊行した『ミシュラン・グリーンガイド・ジャパン』で、わざわざ訪れる価値がある観光地として三つ星を獲得したパワースポットでもあります。

レストラン格付けガイドで知られるミシュラン社がフランスで発売した、観光ガイド日本編「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」にて、鶴岡市では羽黒山の「杉並木」が3つ星に選ばれました。
引用:鶴岡市観光スポット|山形県鶴岡市観光連盟

Hagurosan Gojunto 2006-A

羽黒山鐘楼と大鐘(重文)

境内にある羽黒山鐘楼と大鐘は、1618年(元和4年)に時の藩主・最上義俊公によって建立されたと伝えられており、2000年(平成12年)に国の重要文化財に指定されました。

Hagurosan Syoro 2006

羽黒山大鳥居

鶴岡市中心部から出羽神社へと向かう途中に、県道47号線上にある朱色の鳥居。昭和4年に山形市の吉岡鉄太郎が奉納したもので、高さ20m、幅15mの東北でも最も大きな鳥居と言われています。

出羽神社・出羽三山神社の基本DATA

スポット名
出羽神社(いではじんじゃ)
出羽三山神社(ではさんざんじんじゃ)
所在地
山形県鶴岡市羽黒町手向字手向7
主祭神
伊氐波神(いでのはのかみ)
稲倉魂命(うかのみたまのみこと)
社格等
式内社、旧国弊小社、別表神社
問い合わせ
公式サイト:出羽三山神社公式ホームページ
0235-62-2355

スポット名 アクセス情報

公共交通機関

JR鶴岡駅前の2番乗り場から庄内交通バス「羽黒山行き」に乗る。終点「羽黒山頂」で下車(所要時間約60分)し、徒歩5分ほどで目的地。

自動車

山形自動車道の鶴岡I.C.を下りて県道47号線を道なりに進み、40分ほど。
山頂まで自動車で行くには、羽黒山有料自動車道を利用する。