会津地方の総鎮守、伊佐須美神社
伊佐須美大明神を祀るパワースポット
伊佐須美神社は、福島県の会津美里町にあるパワースポットで、伊弉諾尊(イザナギノミコト)、伊弉冉尊(イザナミノミコト)、大毘古命(オオヒコノミコト)、建沼河別命(タケヌナカワワケノミコト)の4柱を祀る神社です。4柱の祭神を総称して「伊佐須美大明神」と奉称しています。
また4柱に加えて、塩釜大神と八幡大神を相殿神として祀っています。
創建から1400年以上の歴史を持つ会津総鎮守で、農林水産業や商工業、交通運輸などあらゆる殖産興業を守護し、延命長寿、八方除けなどの御神徳を授かることができるパワースポットです。
境内の見どころ
伊佐須美神社の社殿
伊佐須美神社の社殿は、2008年(平成20年)に起きた火災で焼失したことにより仮社殿が拝殿跡に建てられています。
2014年(平成26年)から再建工事が進められており、完成すれば高さ32mの本殿と高さ20mの拝殿からなる社殿が建立されるそうです。
社叢(しゃそう)
伊佐須美神社は広い境内を持ち、社叢(神社林)は、神域として立ち入りが禁止されていたこともあり、会津地方の貴重な木や植物が保存されていることから町の指定天然記念物にされています。
香りの薄墨桜(うすずみざくら)
桜門のそばに立つ「薄墨桜」は、伊佐須美神社の御神木として伝えられていて、はじめは薄墨を含んだ白色の花びらが、次第に紅色を帯びて、終いには濃い紅色になる珍しい桜です。
開花すると境内一帯に桜の香りに満ち溢れ、参拝客を魅了します。
会津五桜のひとつに指定されています。
宝物殿
伊佐須美神社の宝物殿には、室町時代に作られたという国指定の重要文化財の「朱漆金銅装御輿」をはじめ、南北朝時代に作られたという福島県指定の重要文化財「木造狛犬1対」など、室町時代から江戸時代に作られた工芸品や古文書が保存されています。
伊佐須美神社外苑:あやめ苑
伊佐須美神社の外苑には回遊式庭園「あやめ苑」があり、一年を通じて参拝客に開放されています。毎年6月中旬から7月上旬には150種10万株のあやめが咲き誇る「あやめ祭り」が開催され、多くの観光客が訪れます。
伊佐須美神社の摂末社
伊佐須美神社の境内には、菅原道真公を祀る「菅原神社」、会津大国魂の神を祀る「会津大国魂神社」、宇迦魂神を祀る「殺生石稲荷神社」の摂社が鎮座しています。
また『伊佐須美神社史』によると境外社として、高田上町にある斎神社の摂社1社のほか、11社の末社が建立しております。
会津の由来となる地に立つ明神大社
「会津」という地名は、第10代崇神天皇の時代に派遣された四道将軍の大毘古命と建沼河別命が、それぞれ北陸道と東海道を進み会津の地で行き会ったとの『古事記』の説話に由来していると云われています。
この時に大毘古命と建沼河別命が、国家鎮護を目的に、国土開拓の神を祀ったのが伊佐須美神社の始まりとされています。
スポット名 基本情報
伊佐須美神社 アクセス情報
公共交通機関
会津若松駅からバスに乗り換え
JR会津若松駅の前にある「駅前バスターミナル」から会津バス「永井野」行きに乗車。
バス停「横町」で下車し、徒歩5分ほどで目的地に到着。(所要時間約50分)。
または、「あやめの湯」経由のバスにのり「文殊堂前」
JR只見線
JR只見線のJR会津高田駅で下車し、徒歩30分ほどで目的地。
※1日の運行本数が少ないので注意が必要
自動車
高速道路を使用する場合
磐越自動車道・新郷スマートICで下りて、案内標識に従い会津美里方面へ向かいます。
県道22号線を南下し、国道401号線と合流したら昭和方面と向かいます。
その後県道130号線を下郷・上三寄方面へと向かい目的地に到着。(所要時間約1時間)