東北のお伊勢様、開成山大神宮
伊勢神宮の分霊を奉納
開成山大神宮は、福島県郡山市の中心部にあるパワースポットで、伊勢神宮から分霊を奉遷された天照大御神、豊受大神、神武天皇を祀っており、「東北の伊勢さま」として信仰を集めている神社です。
初詣には20万人を超える参拝客のある福島県下一を誇る人気スポットです。
開成山大神宮の社殿
開成山大神宮の本殿は、1975年(昭和50年)に造営されたもので、御分霊奉遷100年を奉祝し、伊勢神宮の遷宮で撤下された御用材を使用して造営されたものです。
拝殿は、1991年(平成3年)に御分霊奉遷115年と皇紀2650年を奉祝し造営されたもので、建材には青森ヒバを使用しています。
本殿の横には、1875年(明治8年)に造営された旧本殿が、桑野宮として現存し三神の荒魂を祀っています。
また境内には、農業・商業・興業などの諸産業と開運の守り神である倉稲魂神を祀る稲荷神社の摂社と、開成山大神宮神徒会の霊神を祀る祖霊社の末社が鎮座しています。
安積開拓の拠り所として分霊が許される
明治維新の戌辰戦争(東北戦争)で朝敵にされた東北地方でしたが、富国強兵を掲げる明治新政府の殖産興業政策によって東北地方の開発が始まります。そこで最初に新政府が開発を始めたのが、福島県の安積地方でした。安積開拓の始まりです。
開成山大神宮は、当初は「遙拝所」として1874年(明治7年)に建てられましたが、安積開拓の現地総責任者だった福島県典事の中條政恒氏が、神宮司庁など関係者に働きかけた結果、分霊の許可を得て1876年(明治9年)に「開成山大神宮」の名称が決定しました。
1882年(明治15年)に行われた安積疏水の通水式が、岩倉具視氏などの要人を招いて開成山大神宮で執り行われたとの記録が残っています。
開成山大神宮スポット情報
スポット名 基本DATA
スポット名 アクセス情報
公共交通機関
JR郡山駅の西口にある9番バス乗り場から、市役所経由の「大槻」や「柴宮経由運転免許センター行き」などの乗車し、郡山女子大学のバス停で下車。(所要時間15分程度)